こんにちは、庭ィアンの山本です。
今回は、世界の庭はどんな庭?というシリーズの第一回目として、フランスの庭についてお話ししたいと思います。
フランスといえば、エッフェル塔やルーブル美術館などの有名な観光スポットが思い浮かびますが、実はフランスには素晴らしい庭園もたくさんあります。
そこで、私が実際に訪れたことのあるフランスの庭園を3つご紹介します。
ヴェルサイユ宮殿の庭園
まず最初に紹介するのは、フランス王室の栄華を象徴するヴェルサイユ宮殿の庭園です。
この庭園は、17世紀にルイ14世が造らせたもので、850ヘクタールもの広大な敷地に、水路や噴水、彫像が配置されまさに迷路です。
大運河沿いには、アポロの泉水やラトナの泉水があり、庭園の噴水ショーは圧巻です。
この庭園は、フランス式庭園と呼ばれるジャンルの代表例で、左右対称の配置や作りで奥行きと遠近法を取り入れられていることが特徴です。
40年という長い歳月をかけて造られた最高傑作の庭園です。
モネの庭
次に紹介するのは、印象派の巨匠である画家クロード・モネが最後の棲家として住んでいた家の庭です。
この庭は、ノルマンディー地方のジヴェルニーという村にあります。
モネはこの家に43年間住んでいて、自分で庭を手入れしていました。
彼はこの庭から多くのインスピレーションを得て、「ニンフィア(睡蓮)」など有名な絵画を描きました。
この庭は、フランス式庭園とは対照的に、風景式庭園です。
風景式庭園は曲線を使ったなだらかな起伏を用いて絵画のような作庭をします。
色とりどりの花や植物が自由に咲き乱れていて様は、まるで自分が絵画の中に入ったような感覚になります。
ラ・ロシュ=ギュイヨン城の庭園
最後に紹介するのは、ラ・ロッシュ=ギュイヨン村にある城館を臨む庭園です。
この村は、パリから車で約1時間ほど離れた場所にあります。
ラ・ロシュ=ギュイヨン城は13世紀に建てられ18世紀に修築された、歴史的な建築物として有名です。
しかし、私が注目したのは、18世紀頃に造られた城とセーヌ川との間にあるポタジェ(菜園)であり、2004年に当時の設計図をもとに復元した庭園です。
この庭園の特徴は、崖の上に作られた城と巨大な岩山で作られた村の中にあるという部分です。
この岩山は、自然にできたものではなく、人間が削って居住スペースを作ったものです。
岩山の上からはセーヌ川の美しい景色が見えます。
まとめ
今回は、「世界の庭はどんな庭?フランス編」として、私が訪れたことのあるフランスの庭園を3つご紹介しました。
フランスには、様々なジャンルや時代の庭園がありますが、どれも素晴らしいものでした。
庭園は、人間の文化や歴史や感性を反映したものです。
庭園を見ることで、その国やその人の魅力を感じることができます。
私はこれからも、機会があれば世界中の庭園を見て回りたいと思っています。
皆さんも、機会があれば、フランスの庭園を訪れてみてください。
それでは、またお会いしましょう。