庭に除草剤を使いたいけど犬への影響は大丈夫?

庭に除草剤を使いたいけど犬への影響は大丈夫? 庭のお手入れ
庭のお手入れ

雑草が青々と育つ時期になると、げんなりする人も多いのではないでしょうか。
草刈り機を使っていたとしても、雑草の範囲が広かったり炎天下だったりすると除草作業はとても大変です。
そんな時は、手軽に除草剤を撒いて雑草駆除したいと考えてしまいますよね。

そんな手軽な除草剤ですが、使った場合に犬への影響はどうなのでしょうか?
愛犬のために庭付きの家を建てたという方もいると思いますので、今回は家族の一員である犬に除草剤がどのような影響を与えるのか紹介したいと思います。

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除草剤とは

除草剤とは、手軽に液体を撒くだけでその場所の草木を枯らす商品です。
草木を枯らす原理として、光合成の阻害や植物ホルモンを乱したり、成長に必要な要素を破壊する成分が含まれています。
それにより、植物は成長を止め枯れる仕組みになっています。

除草剤を撒いた直後は変化を感じられませんが、数日後に見てわかるほど植物は茶色く枯れます。
商品によっては根から枯らすタイプがあり、枯れた後は生えないようになります。

除草剤の犬への影響とは

植物の成長を阻害する除草剤は、結論から言うと愛犬に悪影響を与えます。

除草剤を撒いた草を口にしてしまった場合、犬に中毒症状を引き起こす可能性があり、下痢や嘔吐、ふらつきや食欲不振、血尿や血便、けいれんなどの症状が見られることがあります。
また、口にしなくても除草剤が散布された草木に触れるだけでアレルギー症状を出したり、皮膚が赤くなり、毛が抜け落ちたりする場合もあります。

庭に出した後や散歩後にしきりにかいたり咬んだりしている場合は、除草剤が体について炎症や痒みといった症状を引き起こしている可能性があります。
咬むと体に付着した除草剤が口に入るので、上記の症状が誘発される恐れもあります。

除草剤への対策と対処

管理外の場所への犬への対策

犬は拾い食いもするし、草を好んで食べる子もいます。
散歩コースなど自分では雑草除去を管理していない場所では、どのタイミングで除草剤が使われているかわかりません。
そのため、飼い主が判断しなくてはいけません。

  • 枯れている植物がある場合は近づかせない
  • 草木が不自然にない場所は注意しましょう
  • 拾い食いや道端の草を食べさせないようにする
  • 散歩後は足をちゃんと洗う
  • 散歩着は体をキレイに拭く

除草剤を犬が摂取した場合の対処

冷静に症状に合わせた対処をおこないましょう。
とはいえ、ご自身で吐かせるなどの処置はしないでください。

  • 症状が出ていない場合
    水を飲ませる(除草剤や血中濃度を薄める)
    温湿度が快適な落ち着く場所で休ませる
    2~3日様子を見る(ほとんどの場合は尿などから排出される)
    情報をまとめて念のために獣医に相談しましょう(詳細な情報があると獣医は判断しやすくなります)
  • 症状が出た場合(明らかに様子がおかしい場合)
    かかりつけの獣医へ連絡しましょう(詳細な情報があると獣医は判断しやすくなります)
    診てもらえるまでの間に水を飲ませる(除草剤や血中濃度を薄める)
    診てもらえるまでの間温湿度が快適な落ち着く場所で休ませる(代謝機能が低下しているため)

夜間の場合は、かかりつけの病院が対応していないこともあるので、夜間対応や緊急対応可能な動物病院も探しておきましょう。

犬にも安心な除草剤の代用品はある?

除草剤が使えないからと、庭づくりを断念する必要はありません。
除草剤以外にも、除草が可能な方法はあるので紹介します。

  • 熱湯(ゆで汁)をかける
  • お酢を吹きかける
  • 防草シートを活用する

掃除用の重曹はよく見聞きしますが、思っているほどの効果は得られないので敢えて省かせていただきました。
上記の3点であれば、愛犬にも安全です。

まとめ

愛犬と共に過ごす庭は、安全であって欲しいですよね。
除草剤は便利ですが、犬への影響を考えると使用は控えたほうが良さそうです。
自然な方法で雑草を管理することや、ペットに安全な製品を選ぶことで、私たちの庭は愛犬にとっても楽園になります。
皆さんと愛犬が安全で健康的な環境で最高の時間を過ごせるように、今日からでも庭の管理方法を見直してみてはいかがでしょうか。

この記事が皆さんの庭作りの参考になれば幸いです。
次回も、庭作りのヒントやアイデアをお届けしますので、お楽しみに!

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