仕事で忙しい場合や、家を空けることが多い方は庭の植物へのこまめな水やりは難しいですよね。
とはいえ、せっかくの庭が殺風景なのももったいないです。
そんな時は、乾燥に強い植物がおおすすめです。
乾燥に強い植物は、水不足や高温にも耐えられるため手間がかからず美しい庭を維持するのに適しています。
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おすすめの乾燥に強い庭木
庭に木を植えたいと考えている方には、こんな乾燥に強い木がおすすめです。
オリーブの木
メリット
病気に強く丈夫で、乾燥した土地でもよく育ち冬は-5℃まで耐えられます。
剪定は年に1回のペースで問題ないため、だいぶ楽な庭木です。
また、オリーブの実は料理にも使えるので料理好きにも嬉しい木ですね。
デメリット
日を好む木のため、地植えの場合は十分に日光が当たる場所に植える必要があります。
また、水はけのよい土壌を好むので水はけが悪い場合は、水はけをよくする対策が必要です。
注意点
1本だけで育てる場合は、なかなか実が出来ない場合があります。
スペース的に1本のみで育てる場合で実の収穫も望む場合は、オリーブの品種に注目して選ぶ必要があります。
ルッカやマンザニロ、コロネイキやアラビカが1本でも収穫が可能です。
ユーカリ
メリット
強い香りが特徴で、虫除けにもなります。
また、成長が早いので、すぐに庭にボリュームを出すことができます。
デメリット
成長が早いため、地植えする場合は縦に伸びすぎないように選定する必要があります。
品種によっては-15℃まで耐えられますが、原産地のオーストラリアと日本では雪の性質が違うため積雪するような場所は避けた方が良さそうです。
また、毒性があります。
注意点
湿気に弱く紫外線を好むため、通気性が良い開けた場所の確保が必要です。
成長が速い傍らで、根張り自体は浅く弱いため風で倒れないように強風の日には支柱で対策しましょう。
また、毒性があるため子供やペットがいる際は、取り扱いに気を付けましょう。
ギンヨウアカシア
メリット
春には鮮やかな黄色い花がシャワーのように咲き誇るため、視覚的にも楽しめ庭園樹としての人気が高いです。
日差しにも強い木のため、地植えに向いています。
また、常緑樹のため一年中特徴的なシルバーの葉を楽しめます。
デメリット
成長が早く、生い茂りすぎると幹が曲がるので剪定の管理は必要です。
そのため、雪が降り積もるような地域には向いていません。
注意点
剪定をこまめに行い、適切な形を保つことが重要です。
また、ユーカリ同様日差しを好むため水はけのよい開けたスペース確保が必要です。
クロマツ
メリット
盆栽として人気がある木ですが、日本の風景に馴染む伝統的な庭木としても人気です。
一年を通して青々とした葉を茂らせているため、神の降りる木と呼ばれることもあります。
また、寿命も長いため長寿や繫栄の象徴としても縁起が良いとされています。
潮風に強いため、海がある地域にも最適です。
デメリット
松くい虫などの害虫に注意が必要です。
また、剪定自体は1回で問題ありませんが樹形のために年2回は剪定した方が良いです。
注意点
水はけが良ければ土や砂でも育ちます。
しかし、地植えで2年以内の場合は土が乾かないように十分な水やりを行なう必要があります。
2年以上経っている場合は、雨のみの水分で問題ありませんが猛暑が続くような場合は様子を見て水を与える必要があります。
シャリンバイ
メリット
夏に白く小さな花を枝先につけるシャリンバイは、その可憐な見た目に反して丈夫です。
耐寒性があり、大気汚染や潮風、暑さに強いです。
成長も遅く剪定も年1回で良いため、初心者でも育てやすい庭木になっています。
デメリット
これといったデメリットは浮かばない木です。
敢えて書くなら、ブルーベリーに似た実は可食部が少ないので食べられますが食用には向いていません。
注意点
地植えで2年以内の場合は土が乾いた際に水やりを行なう必要があります。
2年以上経っている場合は、雨のみの水分で問題ありませんが猛暑が続くような場合は様子を見て水を与える必要があります。
おすすめの乾燥に強い植物
庭に木以外の植物を植えたいと考えている方には、花を咲かす乾燥に強い植物をおすすめします。
庭先で四季折々の花を愛でましょう。
ゼラニウム(ゼラニューム)
メリット
常緑性で鮮やかな色の花を長期間楽しむことができます。
花の色も多彩で、気候が合えば一年中庭での鑑賞が可能です。
デメリット
寒さにはやや弱く、過湿にも弱いです。
梅雨時期には出来るだけ雨に当たらないように対策する必要があります。
注意点
乾燥に強いため、過湿には注意してください。
また、日当たりが良い場所を好みますが真夏日の直射日光には弱いため、地植えの場合は庭木の近くに植えて時間によっては影が出来るようにしてあげましょう。
ラベンダー
メリット
芳香があり、リラックス効果も期待できます。
また、花が美しく庭を彩ります。
寒さや暑さに強い品種があるため、地域に合ったラベンダーを植えることができます。
デメリット
混植に向いていません。
ラベンダーの根は成長阻害物質を出すと言われているため、地植えや寄せ植えする場合は十分に注意しましょう。
水はけの良い場所を好むので、適切な場所を選ぶ必要があります。
注意点
ラベンダーは生物学的には木本性になります。
なので、成長し続けるため剪定をおこない地植えだったとしても植え替えが必要です。
セダム(万年草)
メリット
静育児の形状が多種多様で、寄せ植え時のグランドカバーとして最適です。
円形状に面積を増やす品種や、垂れ下がるように茎をのばしていく品種、その逆に上へと伸びていく品種があるので立体的に庭をデザインすることができます。
そして、色とりどりの種類があるので、季節ごとに異なる表情を楽しめます。
デメリット
多肉植物のため、過湿には注意が必要です。
品種によって耐寒性や耐暑性の特性があるので、気候に合わないものを選ぶと育成に失敗します。
また、放置すると増えすぎる場合があります。
注意点
日当たりの良い場所を選び、土の乾燥を保つことが重要です。
春秋生育型の多肉植物なので、水やりは夏は10日に1回、冬は2~4週間に1回程度で水やりをおこないましょう。
サボテン
サボテンの中でも、特に花が咲きやすい種類をピックアップしました。
シュルンベルゲラ属(シャコバサボテン)
メリット
冬に美しい花を咲かせ、クリスマスカクタスとも呼ばれます。
デメリット
開花には特定の条件が必要で、管理が少し難しいです。
注意点
日照時間や温度に注意して、適切な環境を整えましょう。
マミラリア属
メリット
小さくて可愛らしい花を咲かせ、初心者にもおすすめです。
デメリット
花のサイズが小さいため、目立たないことがあります。
注意点
乾燥を好むので、水やりは控えめにしてください。
エキノプシス属
メリット
大輪の花が特徴で、色鮮やかな花を楽しめます。
デメリット
成長が早いため、スペースを取ることがあります。
注意点
寒さに弱いので、冬場は室内に入れるなどの対策が必要です。
まとめ
乾燥に強い植物は、水やりの手間を省きつつ、庭を美しく保つのに役立ちます。
しかし、それぞれの植物には適した環境や管理のポイントがありますので、選ぶ際にはそれらを考慮することが大切です。
庭づくりは、植物との対話です。
植物の声に耳を傾け、共に成長していく喜びを感じてください。
これからも、皆さんの庭づくりのお手伝いができれば幸いです。
次回も、庭ィアンでお会いしましょう。
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